2006年05月21日

東京のソネット

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 高層ビルの窓から東京を見下ろしたって
 自分がちっぽけな存在だとは思わない
 この都市(まち)がちっぽけだとも思えない
 ただ……夥しいなぁと思ってしまう

 そもそも東京は質問が多すぎるような気がする
 元気? 何してる? 仕事は? 結婚は? どうしてる?
 どこに住んでる? 何がしたい? 何が欲しい? どうしたい?
 東京はいつだって問い掛けてくる

 あの森ビルをひとつ裏返してみたところで答えが書かれているはずもなく
 小指にも似た東京タワーで饒舌な青空の唇を塞いでみる
 「少し黙っててくれよ……今日は日曜日なんだ……」

 休日の東京は黙り込んだまま誰にも話し掛けようとはしない
 仲の良い他人たちもどこへも出掛けようとはしない
 ただ……夥しい空室が今日も誰かを待ち続けている
 
posted by kouta at 20:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 詩・散文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東京には空がないって、星が見えないって、、、自宅の窓から見上げる星たちはどこに行ってしまったのか。。
首都高、ウォーターフロントのマンション群、星たちは場所を変えそこで輝いていました。
ひかりたちがキチンと整列したマンションの灯り、そして等間隔にならんだ外灯、まるで光の世界に誘われたようでした。
Posted by カノン at 2006年05月22日 19:11
先日「大停電の夜に」をDVDで観ました。
光の消えた東京の夜……これはこれで美しかったです。
Posted by kouta at 2006年05月22日 22:48
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