2006年06月25日

中田英寿が泣いた夜

サッカーW杯は決勝トーナメントに突入。
順当とも思える強豪国が勝ち進み、初戦から好カードのオンパレード。
本当の強さというものがどういうものなのか、そのプレーで証明してくれることでしょう。
どの国の選手も走っているし、撃っているし、倒しているし、泣いている。。。

今日は予選で敗退した16カ国の中のベストイレブンが発表されていた。
その中に中田英寿の名前があった。補欠ではあったが川口能活の名前も。

中田らしさという意味で、今回はあまり見せ場はなかったのかもしれない。
得意のキラーパスも、常に出しどころを探しては苛立ちの表情を浮かべるに終始していたように思う。
印象に残るのは、身体ごと相手を止めにかかったり、思いっきり足を伸ばしてボールに触ろうとしたり、長い距離を駆けてはパスを受け取れず、相手ゴール前で天を仰いだり……そういったなんともじれったい姿。苦悶の表情。叫び声。
それでも他の誰よりも画面に登場していたし、ひたすらに走り、撃ち、守り、そして……誰よりも泣いていた。

中田英寿が泣いた夜。
僕が応援していたのは、残念ながら日本代表ではなく、中田英寿だったのだと気付いてしまった。
いや、その中田英寿が中田らしく君臨できる日本代表を、僕はずっと見たかったし応援していた。
4年間。8年間。マイアミの奇跡からずーっと……。
誰よりもクールを装いながら、誰よりも熱く、誰よりも泥臭いプレーを披露した中田英寿の活躍は、当然ベストイレブンに選ばれるべきだと思うし、讃えるべきものだったと思う。
そんな彼が本当にチームで孤立していたというのならば、あまりにも切ない。
アトランタ五輪時代からずーっと、彼も、彼の周囲も同じ問題を抱え込んだままではないのかと……。

今回のハイライトのひとつ。PKを止めた川口能活と、その川口に抱きついた中田英寿。
ひとつのわだかまりが解けたかのような、記憶に残るワンシーンだった。
勝敗はともかくとして、こんなシーンに出会う度、胸が熱く、苦しくなった。
今後の中田英寿がどこに向かうのか? 
今回のほんの少しの歩み寄りと、あの悔し涙の先にあるものはなんなのか? 
これからも密かに注目していきたいと思っています。。。



posted by kouta at 22:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どこが優勝するんでしょうね。
結果が楽しみですw
個人的にはブラジルを応援しますw

サッカーはいつもひやひやしてみます。。。
体と体のぶつかり合いが激しいから。。。
どこの国の人でもぶつかって倒れると、
すごく心配になります。。。

戦国見たら、
日記にでも感想書きますねw
Posted by たれめ at 2006年06月25日 23:14
マスコミ嫌い、商業主義的、生意気、、、
そんな批判が出るたび、彼はプレーを通して跳ね返して来たように思います。時にはジョホールバルでの城選手へのアーリークロスで、時にはペルージャでのオーバーヘッドで、、
これで彼が終わりなわけはない、、きっとまた違うステージが待ち受けているはず。。。
Posted by カノン at 2006年06月25日 23:24
康太くんただいま!!
今日、無事に帰国いたしました。
ドイツの旅行は夢みたいに楽しい毎日でしたが、日本人の血が流れているだけに、とても悔しい気持ちで帰国したのも確かです。
自分の日記に書きましたが、中田選手には脱帽です。
今度はどこの国で日本代表として頑張ってくれるのか気になります。
野球を見にアメリカに行く事はしばしばあったんだけど、これを機に中田選手を見にヨーロッパも考えて行こうと思います。
前の日記も見たヨ!!
私がフーリガン・・・
向こうの治安はすこぶる良く、世界中の人達と熱くサッカーや自分の国の話ができ良い経験ができました。
思考錯誤の上で被って行った帽子が好評で色々な人に一緒に写真を撮ってくれとお願いされ、スタジアムの席に到着するのが大変な程でした。
ちょっとしたスター気分(笑)
ユニフォームも交換してくれと何回も頼まれたんだけど友達からの誕生日プレゼントだったので無事に守り通しました。
康太くんに会える日が来たらこの話、熱くすると思うので我慢して聞いてネ!!
今日はポルトガル戦か・・・
起きていられない・・・
クロサギ見て寝るわ
おやすみなさい


Posted by 滝 史絵 at 2006年06月26日 01:45
> たれめ さま

ブラジル、アルゼンチンの南米勢も強いですが、ジンクス通りヨーロッパ勢が優勝しそうな感じも、、、
ベスト8あたりの闘いがいちばん激しくなるでしょうね。。。



Posted by kouta at 2006年06月26日 16:55
> カノン さま

僕もそう思います。実際今回のプレーを見たら欲しがるチームもあるだろうし、海外の監督からすれば、その生意気さだって当たり前のものとしか思えないのかもしれないし、、、
nakata.netの本人のコメントを読むと、単なるマスコミ嫌いでもなんでもないし、人一倍日本のこと、チームのこと、戦術のことなど考えているのがよく解ります。
Posted by kouta at 2006年06月26日 17:00
> 滝 さま

応援ツアー日本代表! お疲れ様でした。
間近で見る練習風景。中田選手ただ一人が練習後も汗を流していた情報は日本にも伝わっていました。
そんな情報以上の温度差が、選手の中にはあったんでしょうね。
まったく、、、残念、、、

俳優の世界にも、ひがみなのかやっかみなのか、主役に対して冷ややかな反応をする人がいるんだけど、主役が抱えるプレッシャーって凄いし、それをはねのける為の努力ってのは、きっと誰もが隠れてやっているものなんですよね。
ジャニーズのタレントだって、ブランドに負けないように努力している。頭が下がる人だって、これまでたくさん出会ってきました。。。

それにしても、いったいどんな帽子を被っていたのか? 気になるところです。。。

ドイツまで行ってきた、滝さんに脱帽です^^
Posted by kouta at 2006年06月26日 17:14
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