2006年11月22日

結婚写真

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自宅宛に小包が届く。送り先はNHK出版。
封を開けるまでもなく、中江有里さんの初小説集「結婚写真」が中に入っていることを確信した。

女優、脚本家として活躍する中江有里さんが、小説に挑戦することは知っていた。でもまだ未読。本になってから、じっくり読ませていただこうと思っていた。
中江さんが渾身で紡いだであろう言葉たちが、一冊の本になって書店に並ぶことは、僕としてもとても嬉しい。
だからこれからゆっくり読もうと思っているし、もしも本屋で見かけたら、どうか手に取ってみてほしいと思う。もしも本屋になかったら、本屋さんかNHK出版に、問い合わせてみてください。


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2006年09月12日

読んだ後の話

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読書の秋に突入しそうな気配。
本は確かに好きだけれど、貪るように読むときと、まったく読まない時との差が激しい。
映画も同じで、観るときは観るし、観ないときは観ない。要するに、あまり無理はしないようになった。
無理をして読んだり観たりしても、驚くほど自分の中に収まっていかない。

作家は違う、ジャンルも違う。違うんだけれど、今の自分の興味の方向性はここだって思うものを、次から次へと読み進めている感じ。
たとえばある事件のルポを読んだら、その事件を題材にした小説も読んでみたくなる。
小説の中で医療のことが書かれていたら、今度は小説ではなく医師が書いたエッセイなども読んでみたくなる。。。

今夜も涼しそうな感じなので、愛犬の鼾でも聞きながら、どっぷり本の世界に浸ろうかと思います。
読んだ後の話はまたいずれ。。。
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2006年08月29日

読書感想文入門

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夏休みの読書感想文……何を読んだらいいのか解らない。というより間に合わない。
そんな困った時にこそ短編集! (というか、個人的に短編が好きなだけなのですが。。。) しかも今回はすべて文庫本でまとめてみました。

向田邦子さんの「思い出トランプ」 〜男と女。そして家族。日々の営みから生まれるドラマは昭和であろうと平成であろうと変わらない。一編読むとじんわ〜りして、次の一編は翌日の楽しみにとっておこうと思ってしまうくらい。
知識ではなく知恵。花や食物、その他いろいろ生活の中の言葉も学べる。そして、もうちょっと丁寧に暮らしたいと反省もしました。

川端康成「掌の小説」 〜これは、詩のように読むことも出来る。掌サイズの小説集。
「時雨の駅」「人間の足音」「硝子」「夏の靴」「一人の幸福」……惹かれた題名のものから少しずつ読んでいくと、あっという間に夏も終わる。京都で暇つぶしに読もうと思ったんだけど、やっぱり「一編読んで、さぁ次!」というわけにはいかなかった。

「中原中也詩集」 〜これ、いつ買ったんだろう? 随分と黄ばんでいる。いろいろ読んだが、岩波文庫のものが愛着あり。
思いついた時にふっと手にしたくなる詩集。春の詩に夏の詩。朝に夕暮れに、湖上に浜辺に。
たとえば「少年時」だけで読書感想文を書いたとして、先生はなんて言うんだろう?
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん ???

万が一、詩では駄目ですと怒られたら、反発はせず「村上龍映画小説集」なんかを選んでみて、映画とドラックとセックスに明け暮れる青春を描いても、きっちり文学賞を取れるらしいと説得するも良し。ヨウコとレイコとキミコについて、いろいろ比較分析するのも面白い。
まぁ自由課題なんだから、きっとなんだっていいはずだし、好きなものを、好きなように読めばいいのだろうと思う訳です。。。

猛暑といえば藤沢周さんの「陽炎の。」を思い出してしまう自分としては、32歳の主人公(失業者)に年齢が近づいている今、あえてこの小説の感想文でも書こうかと思います。
で、、、何故に!?



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2006年08月28日

「晩夏の蝉」

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この夏は実にかなり多くの本を読みかけた(苦笑)。
といっても、そのほとんどが短編集なんで、たとえ全て読まなくても自分なりには味わうことも出来たつもり。読んでる最中にすぐまた読みたい本(作家)と出会ってしまうのだから仕方がない。
で、ようやくこの長編に取りかかろうかと思っている。

前川麻子さん著 「晩夏の蝉」 (光文社文庫)

以前「明日を抱きしめて」という題で発表されていた小説の改題版・文庫本。連ドラにもなっていたんだけど、見た方いませんかね?
今の季節にぴったりな題名に改題されたこの小説、出来ることなら避暑地かなんかで、夏を惜しむ蝉の合唱でも聞きながら読みたいところ。
最近、すっかり人の枕を奪った愛犬を避けながら、ベットの端で読みたいと思います。
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2006年07月18日

小旗

早くも一昨年のことになってしまったが、新宿にある行きつけのお店「マローネ」にて、朗読LIVEなるものを試みたことがある。

一人で朗読するのも心細く、その店でよく演奏しているハーモニカ奏者の西村ヒロさん〔ナーバスサーカス〕に音楽を担当してもらい、二人でステージに立つことになった。

そのとき読んだのが宮本輝さんの初期短編集「星々の悲しみ」の中の掌編「小旗」と「西瓜トラック」の二編。

どちらも好きな作品だったし、なにより「ぼく」の視点で書かれてあるので、一人で朗読するにももってこいの作品だと思った。

最近、もう一度この朗読LIVEなるものに挑戦しようかと思うのだが、この「小旗」と出会った時のような「よし、これを読んでみよう!」といったような気分になかなか出会えないでいる。

ならばもう一度この「小旗」を読んでみようかとも思ったのだが……

日程を決めてから題材を探せばいいのか? 題材が決まってから日程を決めればいいのか?

ぐずぐずしているとまた年を越してしまいそうなので、なんらかの形でこちらでも告知できるよう努めます。。。

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2006年07月11日

錦繍

もしもこの夏、一冊しか本を読んではいけないと言われたら(言われる訳ないけど)、たぶんこの一冊。
宮本輝さん著「錦繍」を選ぶだろうと思います。

今日も本屋で夏休み恒例の「新潮文庫の100冊」のコーナーで、少しばかり活字の大きくなった「錦繍」を手に取ったばかり。
何度か読んでるのに、今年は今年でまた読み返してみようかなどど思ってしまう程、これを初めて読んだときは衝撃だった。

「生きてることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」

宇宙の不思議なからくり、生命の不思議なからくり、そして小説の不思議なからくりも、男と女が書き綴った手紙の中に編み込まれている。
今年もまた、ちょこっと読み返そうと思ったら最後。京都なんかに行ったら尚更、400円の新潮文庫を探すことになるんだと思う。
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2006年06月29日

「初恋温泉」&「東京湾景」

ハードカバーの最新刊「初恋温泉」に新潮文庫の最新刊「東京湾景」
どちらも著者は「吉田修一」さんです。

「東京湾景」のほうは月9にてドラマ化もされているんで、ご存知の方もいるかもしれませんが、そもそもこの小説は月9には向いてない。いや、この原作の世界を忠実に映像化するならば、それこそ画期的だなぁと思っていたのですが…… 原作通り、体だけで繋がっている男女のラブストーリーを月9で放送したら、、、それこそテレビ界はどうなってるんだって話しになるんでしょうが、個人的にはそっちの路線で見たかったです。。。
確かにこれもラブストーリーだとするならば、あまりに等身大だし、貧乏臭い設定。ただ、そこがまたたまらない魅力にもなっているし、吉田修一入門作品としては是非是非おすすめの一冊です。
吉田さんの小説には肉体労働をする若者がよく登場してくるんですが(「熱帯魚」「パークライフ」の中の中編など)、経験者の自分が読んでもその描写がとてもリアル。刹那的になりすぎず、悲観的になりすぎず、かといって夢見がちでもない。20代はともかく30代になったらどうすんの?と突っ込みたくなる登場人物たちが、何故だか愛おしくなってしまうので、僕は吉田さんの小説が好きなのだと思います。
それぞれのカップルがただ「温泉に行く」というだけの連作短編「初恋温泉」にしても、わざわざラブストーリーを謳わなくてもいいだろうと思いつつ、何故か信じられる物語になっています。
もしかしたら男女が温泉に行くってのは、そのこと自体がドラマチック? なのかもしれませんが。

今月は小説自体をあまり読みませんでした。
電車待ちにキオスクで買った「ふっと心がかるくなる禅の言葉」は意外に読みふけってしまい、今は夏に撮影するドラマの原作を読んでます(難しい、、、)。普段は絶対手に取らないだろうジャンルの本なんで、こういう機会に自分の世界を広げられたらいいなぁと思います。
詳細はまたいずれ。。。
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2006年06月05日

「空を飛ぶ恋」

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新潮文庫の最新刊「空を飛ぶ恋」〜ケータイがつなぐ28の物語〜
作家28人による短編集です。
重松清、川上弘美、吉田修一、藤沢周、高樹のぶ子、佐伯一麦、町田康……

最近忙しくて本が読めない。読んでも集中できない。というか、本なんてまったく興味がない。そんな方にお勧めの手頃な文庫本。
一編あたりほんの5分で読み終えることが出来るので、移動の電車の中、風呂の中、トイレの中、そして誰かの腕の中でさえも……小さい物語を味わうことが出来ると思います。
posted by kouta at 15:52| Comment(2) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月12日

いつか文字になるなら

先月から今月にかけて読んだ本。
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この他にも、今度やるドラマの原作。
先日の日記にも書いた綺羅光さんの本など、読みかけの本もかなりある。
毎度のこと、昨日もひさびさに本屋を覗いたら、買いたい本がたくさんあって、、、
昨日はさすがに我慢したけど。。。

「鞄屋の娘」 前川麻子 (光文社文庫)
〜前川さんのデビュー時に読んでいました。ある意味、凄い衝撃だった。
女優、脚本家、演出家、現在は、作家という呼び方が一番しっくりくるのかもしれませんが、
文庫化記念に改めて買い求めてしまった一冊。
前川さんのこと、実際は文中の「麻子」という呼び方が、実はいちばんしっくりくるのかもしれません。
僕はとてもとても、呼べませんが……

「いつか愛になるなら」 前川麻子 (角川書店)
〜その前川さんの最新作! 主人公の「私」に思い当たる女性がいた。
どうしてるかな〜 元気かな〜 そして、大丈夫かな〜
無性に会いたくなってしまった。いつもどこか不安定で、それ故に男を魅了する女。
登場人物に切迫したり、遠く引いて描いたり、こういう距離の取り方が凄く面白かった。
思い当たる女性(女優)主演で映像化を希望してます。。。

「女 〜ファム〜」 藤田宜永 (新潮文庫)
〜このところ、男性作家にしても、女性作家にしても「官能」がやたらキーワードになってるような気がする。「女性作家の官能短編特集」とか、雑誌でもよく見かけるし……(前述の前川さんの小説も官能的です)
これは一体どういうことなのか?
この短編読んでたら、フランスに行きたくなりました。旅先の恋。。。してみたくなりました。。。

「女たちは二度遊ぶ」 吉田修一 (角川書店)
11編の連作短編。こういう形で、吉田さんは思いっきり吉田節を炸裂する。
長編より短編のほうが面白いと思うのも、落としどころの妙みたいなものが、心地よいから。
それにしても、女性が読んだら腹立たしくなったりしないんだろうか? それとも素直に共感してくれるのだろうか? いつも誰かに訊いてみたい。
女たちは二度遊び、男たちは三度遊び、吉田修一さんは11度遊んでいます。。。

「イッツ・オンリー・トーク」。「シカゴ育ち」はまだ全部読んでません。
特に「シカゴ育ち」これがなかなか前に進まない。
前に進まないけれど、本棚に仕舞うことも出来ない。
更には、著者の最新作も手に入れたくてたまらない。不思議な本です。。。

読み終わったら、いつか文字にしますので。。。
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2006年04月27日

綺羅光プレミアム1

先日、本屋で偶然見つけてしまいました。
数日後、当人の綺羅光さんよりメールも頂いてしまいました。
それにしてもこの本、なんて鮮やか! なんてプレミアム!! 
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アートディレクションは、あのピチカートファイブの小西康陽さん。
小西さんは数年来の綺羅光ファンで、こうしたコラボが実現したとのこと。
その出会い、なんて偶然! なんて必然! そしてプレミアム!! 

僕もまた、何故か仕事先の京都で綺羅さんと知り合いました。
会った翌日にさっそく綺羅さんの本を読み、京都唯一の文壇バー、そしてSMバーへ導かれ……(知的なS嬢にSMとはなんぞや!との講義を受けたりもしてきました。本当、奥が深い。)
それ以来、ある時は東京で、ある時は横浜で、JAZZと酒と女をこよなく愛する綺羅さんと素敵な時間を過ごさせてもらっています。
旅好きな綺羅さんのこと、僕は勝手に官能小説界のサム・シェパードと呼んでいるんですが、実際の綺羅さんはすごくお洒落で(奥さんも美人!)、人好きで話し好きなセクシーな人です。
そしてまたこうやって、プレミアムな小説集を出版してしまうほど、コアなファンを獲得している人でもあるんだけど、官能小説なんてカテゴリーは取っ払って、今後も綺羅さんワールドは炸裂しつづけることでしょう。
とにかく人として、男として憧れる存在の人なのです。
そんな綺羅さんと、いずれなんらかの形でコラボさせてもらえればと、今密かに思っているところですが、これがまたまた難しい(苦笑)。。。でも、近いうちになんらかの形で、奇妙なコラボを実現させたいと思っています!

今回のこの本の装丁、それこそ女性も買い求めやすいことを意識しているようにも思えるのですが、実際、官能小説には女性ファンも多いとのこと。この機会に一度読んでみるのいいんじゃないでしょうか? 最初に読むのが綺羅さんの本なら、それこそいきなり免許皆伝できますし……
ただし、本物の女教師の方は、くれぐれもご注意を!
妄想が爆発して、おかしなことにならないように気をつけてください。。。
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2006年04月17日

「深呼吸の必要」

ある方からメールを頂いて、返信考えつつ浮かんだのがこの本のこと。
長田弘さん著「深呼吸の必要」。。。繰り返し読んでいる大好きな詩集です。

  きみはいつおとなになったんだろう

人は突然大人になるはずがなく、幾つかの経験を経て大人になったはず。
でも、一体いつが、その大人になった瞬間なんだ?って詩なんだけど、、、
幾つかの印象的な瞬間の締めくくりに、長田さんは書いている。

  きみがきみの人生で、「こころが痛い」としかいえない痛みを、
  はじめて自分に知っとき。

こんな瞬間に出会うたび、人は大人になるのだとすれば、
年齢など関係なく、人は常に大人になり続けていくんではないだろうか?
またある人が、こんなことも言っていた。
「大人になるってことは、大きい人になるってことなんだよ」
きっと、大人になるってことは、大変なことなんでしょう。。。

この詩集に始めて出会ったのは二十歳の頃。
映画「渚のシンドバット」の監督。橋口亮輔さんが紹介してくれました。
たまにお会いすると「草野も大人になったなぁ」って言ってくれますが、どうなんでしょう?
これからもまた、大人になり続けていくしかないですね……

「深呼吸の必要」は晶文社から出てます。詩集のコーナーにはかなり置いてあると思います。



posted by kouta at 18:59| Comment(7) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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